うちの子、一人ぼっち!?

お作法
小学校で我が子を伸ばしましょう

休み時間は一人で遊んでいると言われたら・・・

 保護者から相談される心配事の上位に、「うちの子、友達がいないのでは・・・??」というものがあります。話を聞いてみると、家で「誰と遊んでるの?」と聞いても「一人で遊んでるよ。」と子どもが答えたり、「私友達がいない・・・」とか、「仲間はずれにされた」などと言って泣いたり、といったことがあるようです。一体、休み時間はどんな様子なんだろう、自分までつらくなってくる(涙)というお母さんから、「休み時間、うちの子どうしてますか!?」と1年に数名から相談を受けます。

一人一人をずっとは見れていないのが、小学校

 我が子が気になるのは分かりますが、担任がずっとお子さんを見守れる訳ではないのが、学校です。こればかりは、担任を責めてもどうしようもないのですが、「あの先生はうちの子を見てくれていない」という保護者もいらっしゃいます。授業中はともかく、昼休みとなるとクラスの子がばらばらで遊んでいます。担任は、給食の食べ終わりが遅くなった子や、授業の理解が心配なお子さんの補習や、宿題をしてこなかった子の補習、行事の特別練習、高学年の委員会の世話など、昼休みもほとんど休むこともなく働き、時間をつくって数分外に出て、一緒に遊んでやれたらいいな、といったところです。ただ、その数分で、クラスの子の人間関係を把握したり、好きな遊びや休み時間に見せる素顔を知ったりします。毎日ではなくても、休み時間の様子を、担任の知っている範囲で聞くことはできるでしょう

聞いていたことと違う・・・

 子どもに聞いた話と、実際の学校での様子が違うことが、よくあります。「一人で遊んだ」と言った子が、よく聞いてみると、途中まで友達とおにごっこをしていたけど、急に遊びから抜けて一人で虫探しに没頭していた、ということはよくあります。(低学年ほど、遊ぶメンバーは数分ごとに入れ替わっているようです。)友達が悪気はなく、急に違う遊びをし始めたり、友達とすれ違いになって一人取り残されてしまったりすることもあります。我が子がひとりぼっちの様子を思い浮かべて心配するのではなく、子どもの言うことが全てではないことを念頭においておかないと、担任や子どもの友達に話を聞いたときに、事実を知らなかったことに恥ずかしい思いをするかもしれません。

それでも一人ぼっちなら

 低学年であれば、自分から友達を誘えなかったり、遊ぶ中で友達とうまくやれなかったりなどの、ソーシャルスキルに弱さがある可能性があります。高学年になれば、友達との関係に悩んでいることもあると思います。担任に尋ねたら、担任も気にかかっているところがあった、ということもあるかもしれません。友達と楽しく過ごすことは、学校が楽しい場所になるだけではなく、自分への自信を高めてくれることにつながります。友達と助け合うことで、自分の良さや個性を発見できます。親は、基本的に我が子の家の姿しか知りません。学校で、家とは別の顔を見せている子がほとんどです。「私が知らない、外の顔があるのね」と寂しいながらも成長を感じてあげてください。ただ、友達との関係で心配なことがあれば、学校がつらくなる前に担任に相談すべきだと思います。

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