担任とのお別れ

お作法

個人的にお礼を

 もうすぐ今年度が終わりますね。担任と子どもたちも、3学期ともなるとお互いのことがよく分かるようになり、別れが寂しくなってくる頃です。この頃になると、学級懇談や立ち話の中で、親御さんからお礼を言われることが多くなります。お迎えのついでに、わざわざ声をかけてくださる方もいらっしゃいます。思い出話を交えながら、感謝の気持ちを伝えましょう

言われて嬉しかった言葉

・kana先生に掃除が上手って褒めてもらって、息子は自信をもったみたいです。嬉しそうに教えてくれました。

・kana先生に卒業までずっと担任してもらいたいです。

・学級懇談の話が、役に立つことが多かったから、いつもメモしてました。

・子どもが、理科の実験が楽しかった(他に長縄、体験学習など)と言っていました。ありがとうございます。

 職員室では自慢になってしまうので、これまで誰にも言うことはありませんでしたが、私はこんな言葉をもらって、現役時代を生き延びてきました。授業の準備はとにかく時間と労力がかかります子どもへの褒め言葉も、常に子どもを観察して、伸ばそうと思って意図的に声をかけています。そこを分かってもらえて、感謝の言葉をいただくと、本当に頑張ってよかったと思えたものです。

ベテランの担任には

 ベテランの担任には、次の学年の心配事を相談してみるのもよいでしょう。何百人、何千人の子どもを担任してきているベテランは、親の心配事が、そんなに気にせずにおおらかに見守って大丈夫なものか、親がもっと本気にならないといけない困りごとなのか、知っています。次の学年で苦労しそうな子の場合には、次の担任に上手に引き継ぎをしてくれます。「個別の支援計画」があるお子さんの場合は、担任としっかり話して来年度に向けた作戦を練りましょう

若手の担任には

 担任が若手で心配だったという方もいるでしょう。しかし、若手は不器用ながらも子どもたちのことを一生懸命考え、休み時間に外で一緒に遊んでいたり、夜遅くや休日まで授業の準備をしていることが多いです。家庭をもっている中堅や、担任業務以外の仕事が多いベテランには、真似ができないことです。保護者の方が年上でしょうから、若手の先生を育てるという視点から、ねぎらってあげてください。体も心も壊れそう、いつまで続けられるのか、という不安をかかえながら、毎朝やっと職場に来る若手の先生。大勢の親が知らないところで、一部の親から辛辣な言葉や態度を受けています。保護者からの優しい言葉で、頑張って仕事を続けようと思えます。経験を積んだ若手は、やがて中堅、ベテランになり、たくさんの親子に頼られます。教員不足の今の世の中、貴重な若手の先生が、私がそうしてもらったように、温かな保護者に育ててもらえるとよいなと思います。

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