全ての教科の基本は「言葉の力」
得意な教科、苦手な教科、いろいろあると思いますが、教員経験が長くなるとやはり国語の大切さがよく分かってきます。言葉の力を育てるのには、いろいろな方法があると思いますが、やっていて間違いないのは、やはり読書です。算数の文章題が分からない、語彙が少ないなど、親御さんから相談を受けてきましたが、言葉の力は計算や暗記とは違い、長い目で育てていくものです。
そんなの昔から常識。でも、うちの子全然本を読もうとしないの。
小さいときにはたくさん読み聞かせしてあげていたのに、今は本が好きじゃないみたい。
たくさん読んでくれたらいいのに。
「読み聞かせ」で本好きになるとは限らない
赤ちゃんの頃から読み聞かせを頑張った、という親御さんは多いでしょう。読み聞かせには、言葉の習得や、親子のスキンシップなど、さまざまな良いことがあると言われています。ただ、これが子どもが本好きになることとは、直接のつながりはないようです。読み聞かせをするのは、子どもが小さい頃ですね。小学校中学年以上になったら、絵本の読み聞かせだけではなく、長い物語や科学読み物などから、多くの知識を得てほしいですね。絵本の読み聞かせは大好きだけど、自分では本を読まないのでは、そこにたどりつくことはできませんし、読解力も伸び悩んでしまいます。
本好きな子を見て分かったこと
小学生を見ていると、クラスに数名は驚くほど読書をする子がいます。低学年でハリーポッターを楽しむ子、幅広いジャンルの本(女の子が好きそうなキラキラの本まで!)を読みあさる男の子、地味な表紙で字ばかりの本を楽しむ子・・・。にこにこしながら、お気に入りの本を教えてくれたものです。読むスピードにも、驚かされます。そんな子たちや親御さんに、読書について聞くと、次のような共通点がありました。
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