おはじきで数の合成と分解の感覚をつけましょう
今回は、算数セットの「おはじき」を使って、数の感覚を養う遊びを紹介します。
数の「合成」と「分解」は、足し算や引き算だけではなく、数の感覚全ての土台となると言っても過言ではありません。1年生の1学期で学ぶ内容ですが、早めにやっておいて損をすることはありませんので、おはじきを使って楽しく遊んでおきましょう。
おはじきには2種類のタイプがあります
おはじきに記名は終わりましたか?入学準備で保護者を悩ませるナンバーワンがこのおはじきの記名ですね。よい教材なのですが、使う度に無記名の落とし物が増える担任泣かせの教材でもあります。
おはじきには、マグネットが付いているもの(写真左)と付いていないもの(写真右)があります。今回は、マグネットが付いていないもので、同じ色のものを5個用意してください。
いくつといくつ(5個バージョン)
適当に箱に入れて・・・。
裏返してしゃかしゃか振ります!!
この隙間からおはじきが出入りして、左右の部屋に入ったおはじきの数が変わります。
振ったら箱を表に戻して・・・
1といくつ?
4!
ふたを開けて、「せいかい~!!」といった具合です。
アレンジして楽しみましょう♪
○箱を振るときに、数を数えたり歌を歌ったりする。
○5つのおはじきを6~10個に増やしてみる。
○両手で振って、おはじきを右手と左手に分けて片方を開け、もう片方の数を当てる。など
いろいろ試してみてください(^^)
この遊びのねらい
5個のおはじきを2つに分けることで、感覚的に数の合成と分解ができるようになります。いきなり式で足し算や引き算を教えることはナンセンス。幼児の発達を理解しているとはいえません。2個のあめ、2個のぼうし、2冊の本・・・あらゆる二つのものが、数字の「2」で表されるという、数のいわば「やくそく」のようなものを、1年生には丁寧に理解させたいところ。足し算や引き算も、数が合わせられたり、分けられたりするところをしっかり経験してから、式の理解につなげたいところですね。
小学校に入ってすぐの授業は、「これが勉強?こんなのうちの子すぐできるのに。」と思うこともあるでしょう。しかし、長い目で見て、高学年や中学生になったときに役立つイメージや感覚を育てるところなので、家でも学校と同じことを楽しむと数学的な感覚が養われると思います。
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