コンクールの一覧を配られて、選んで応募する宿題があります。
絵や書道、作文や標語など、さまざまなジャンルがあります。
それぞれのコンクールでどのような力を伸ばせるか、まとめました。
絵のコンクール
前年度の優秀作品が、ホームページで公開されていることがあります。
力作ぞろいなので圧倒されてしまいますが、どのようなものを描けばいいのかわかりやすいので、描く前にチェックするといいですよ。
描く前には必ず規定を確認して、紙の大きさや画材などをまちがえないようにしましょう。
風景画のコンクール
風景画を描くことで、本物そっくりにかこうという観察力、思い通りの色をつくる技能をつけることができます。
住んでいる地域や自然をテーマにしたコンクールがあります。
中心に描きたいものを決めた後に、背景をどうするか考えましょう。
好きな生き物を中心にかくのなら、その生き物がいる場所を描くのがよいですね。
すてきな風景をお子さんと探してあげてください。
とはいえ、暑くて熱中症が心配な季節ですから、その風景を写真にとって帰り、写真をみながら背景を描くのもよいでしょう。
鉛筆(低学年であればいきなりクレパスやペンでもよい)でしたがきをして、水彩絵の具で仕上げるのがおすすめです。
画用紙全体に色を塗らないといけないと思っている親御さんがいらっしゃいます。
今は、描きたい中心のものをはっきりと描きつつも、自然な塗り残しや薄い色で雰囲気よく仕上げた絵が評価されます。
いわさきちひろさんの絵は、すてきな水彩画の代表ではないでしょうか。
あれだけ薄く色を使うのは子どもには少し難しいですが、水をあまり使わずにべたべた塗りがちなお子さんに見せてあげると、水彩絵の具で色を塗るよいお手本となります。
ポスターのコンクール
ポスターを描くことで、絵の全体を構成する力や、コピーライターのように絵と言葉で人を引きつける表現力を育てることができます。
ポスターは、メッセージ性のある絵を描くものです。
風景画などとちがって、文字をデザインすることもできます。
インパクトのある構図を考えて、はっきりとした色で仕上げましょう。
風景画よりも、絵の具の水の量を少なめにして、発色よく描くといいです。
色の組み合わせ方も工夫しましょう。
目立たせたいところは、補色(反対色)を使いましょう。
低学年には、同系色を「なかよしの色」、補色を「はんたいの色」と教えるとわかりやすいですよ。
言葉を入れるときには、どんな言葉ならみんなの目を引くか、いくつか考えて家族の意見をきくのもいいと思います。
書道コンクール
書道(習字)のコンクールの応募者は多いです。
習い事で習字教室に通っているお子さんが、いくつものコンクールに出品されるところをよく見ます。
習字教室に通っていなくても、家に習字セットがあれば絵よりも短時間で完成させることができる手軽な宿題です。
墨汁で部屋が汚れないように、レジャーシートや新聞紙などで保護することを忘れずに!
作文のコンクール(読書感想文ではないもの)
なかなか身につきにくい、思考力や表現力を高めることができます。
字をかくことが好きなお子さんなら、ぜひ応募するといいのが作文コンクールです。
読書感想文とはちがい、指定されたテーマについて自分の考えを書くものがあります。
作文を苦手とする子はすごく多くて、大きな学校でも作文コンクールに応募する子はとても少ないです。
競争相手が少ないということは、賞や景品をゲットできる大チャンス。
何からはじめていいか分からない場合、国語の教科書をみてみましょう。
どの学年にも作文の単元があり、学年におうじた書き方が載っているので、それを参考に書き始めるといいと思います。
低学年なら順序よく、高学年なら相手にどのように伝わるか考えながら、インパクトのある作文を書いてみてくださいね。
標語コンクール
言葉遊びを楽しみ、言葉のセンスを磨くことができます。
応募作品の中で一番早く楽ちんに終わらせることができる宿題です。
夏休み最終日にあわててやったという子や、宿題をやり忘れて学校でやる子には、これを進めていたくらいです。
もちろん、センスのある標語は、巧みな言葉やインパクトのある言葉が上手に使われています。
入賞すると、自治体の看板に掲示されたり、企業の商品に載ったりすることもあるので、ひねったものをつくっていきたいですね。
応募作品の宿題は思いきり楽しんで取り組みましょう!
時間のかかる順に紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?
上位の賞をとることは難しいですが、学校から紹介されるコンクールの中には、参加賞があるものや、地域に掲示されるものが多いと思います。
頑張りがみとめられやすいし、ワークの勉強以外の息抜きの宿題として、楽しく取り組まれてはいかがでしょうか?
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